インプラント

1:インプラント治療って何のため?

インプラント治療って何のため?

そもそもインプラント治療とは何のために行うのでしょうか?
歯というのはいつまでも健康でいるために、しっかりものを噛めることが大切な役割であるということは言うまでもありません。

しかしある時、歯がなにかの理由で失われることになった場合、
ものが噛みづらくなることはもちろん、話しづらくなる、
見た目が気になり思いきり笑えなくなる、といった生活するうえで様々な問題が起きることになります。

極端な話をすれば、歯をすべて失ったからといって、すぐさま命を落とすことはありません。しかしながら、美味しくものが食べられない、発音がしにくくなる、見た目を気にして笑えなくなる、といったこれまでの生活で当たり前に出来ていたことが当たり前ではなくなってしまうのもまた事実です。

失ってしまった歯を取り戻す治療法としてはインプラント治療の他に、「ブリッジ」という被せものや「部分入れ歯」、また「自家歯牙移植」といった治療法があります。

その中でもインプラント治療は、
・入れ歯と比べて取り外さなくてよい、自分の歯に近い感覚で噛める
・ブリッジと比べて周りの歯に負担をかけない、削らなくてよい
・自家歯牙移植と比べて成功率が高い、治療を行える範囲が広い
といった多くの利点を持つ治療法です。

インプラント治療は失われた歯の機能を取り戻すと同時に、美味しくものを食べ、いつまでもたくさん笑い、楽しく人と話すことができ、健康的なで豊かな生活を維持していくこと=「クオリティ・オブ・ライフ」を実現するための最適な歯科治療の一つだと考えています。

2:当院でのインプラント治療を行う前の大切な考え方

当院ではインプラント治療に進む前に、
「そもそもその歯を抜く必要があるかどうか」
「今残っている歯で噛める状態にできないか」
この点を当院では非常に大切にしています。

抜歯基準というのがありますが、
当院では特にこの3つのポイントで抜歯すべきかどうかを判断しています。

骨の付着面積(歯の根が骨にどれだけくっついているかどうか)・・・付着面積が少ないほど抜かないといけない確率が高くなります。

歯の量・・・残っている歯の量が少ないほど、抜かないといけない確率が高くなります。

歯が割れているかどうか・・・割れていると抜かないといけない確率が高くなります。

この判断基準によって、実際にインプラントをせずに歯を残しているケースが数多くあります。
抜くか抜かないかの判断が難しいケースも、抜かない判断をして7年経過してもまだ歯が残っていて咬めている症例もあります。
一見抜いたほうが良さそうな歯も残せる可能性は十分あるということです。

当院ではインプラントは最終手段として考えており、何度も行いたくはない治療だと考えています。
インプラントも歯と同じように問題が起きることはありますし、上でお伝えしたようなデメリットもあります。
ですからもし抜歯が必要でインプラント治療を行うことになった場合は、綿密なリスク分析を行ったうえでの治療となります。

本当に抜かないといけないケースも当然多くありますが、インプラントありき、抜歯ありきではなく
『天然の歯を守ること』を当院では大切にしています。

もし他の医院で抜かないといけないと言われた場合なども、
セカンドオピニオンとして当院にご相談いただければと思います。

そもそもインプラントとはなにか?

現在もっとも世界でスタンダードなのが、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込む「歯根型のインプラント」です。 その上に人工の被せ物を取り付けていきます。

インプラントは図に示す通り三層構造にわかれます。

・フィクスチャー(人工歯根)
顎の骨に直接埋め込む歯根の役割を果たす部分です。
チタン合金で出来ており、ざらつきのある表面性状により
骨と結合する性質を持っていますので、安定してしっかり噛むことができます。

・アバットメント(支台)
骨結合したフィクスチャー上部にネジ止めされ、歯肉を貫通するための土台となる部分です。

・上部構造(被せもの)
主にセラミック素材のものを使用し、ほぼ自分の歯と同じくらい自然な見た目に仕上げることができます。

インプラント治療は治療法が考案されてから40年以上の歴史があり、現在国内はもちろん、世界中の医療機関で治療が行われており、症例実績が非常に豊富な安全性と信頼性の高い治療です。
ただあまり知られていないこととして、インプラント治療は外科学、歯周病学、咬合学、補綴・修復学、材料学といった学問がリンクしあっている複雑なものであり、どれか一つでも欠けるとうまくいかない、本来高度な治療技術を必要とする治療法とも言えます。

インプラント治療の流れ

1.硬組織のマネジメント

硬組織のマネジメント GBR(骨誘導再生)法とは、インプラントを支えるだけの骨が無い場合に
行う治療です。
CTで撮影した3Dデータなどを基に測定します。
骨の量が足りないと診断された場合、ご自身の口腔内から補う骨を
採集して、他には骨補填材という人工骨と混ぜて使用して骨の補填を
行います。この治療は、6-8カ月を目安としています。

2.インプラントの埋入

インプラントの埋入 GBR治療で骨がしっかりとあると診断できたら、
インプラント埋入を行います。
当院では、より精密な埋入が求められるケースにおいて、
CTデータを元にサージカルガイド(詳細は下記に記載)を作成し、
インプラント埋入ポジションを確定します。
※サージカルガイドは別途オプションとなります。

手術中の麻酔について

当院では、手術への不安を和らげるために静脈内鎮静法という点滴を行っています(詳細は下記に記載)。
手術中常時、モニタリングを行い状態管理し、患者さんの安心安全を提供するように心掛けています。
※静脈内鎮静法は別途オプションとなります。

3.軟組織のマネジメント

インプラント埋入した周りに十分な歯肉が無い場合に行います。
インプラントがより安定して長く保ってくれる事を期待して、遊離歯肉移植術(FGG)を行って硬い歯茎を移植して増加させたり、自然な歯茎を見せるために結合組織移植術 (CTG)を行って歯肉のボリュームを増やし、メイテンナンスのしやすさを獲得していきます。

4.上部構造(被せ物)の設置

上部構造(被せ物)の設置 硬組織のマネジメントとインプラント埋入、軟組織マネジメントの治療まで全て行った場合、治療期間は1年以上かかります。
(口腔内の状態が良く骨が十分にある場合は、約半年で終わることもあります)
上記の治療をしっかりと行うことで、インプラント周囲炎になりづらくしたり、歯肉退縮を起こしづらくすることにつながります。
当院では再発防止や口腔環境維持をどう実現するのかを、
患者さんの口腔環境によって提案し、長く保つインプラント治療を心掛けています。

5.メインテナンス

メインテナンス インプラント埋入後は、メインテナンスで定期的に当院へ通って頂くことをお勧めします。
インプラントは、既に十分に天然歯と変わる人工歯として確立されていますが、メインテナンスを不十分にしてしまえば、やはり歯と同じ様に歯周炎などの症状が出る場合もありますので、より長く保つために一緒に予防をして行くことが大切です。

インプラントのメリット・
デメリットとは?

メリット

●歯をより多く削らないこと

例えば1本の歯を抜かなければならず、歯と歯の間に欠損が生じた場合、
インプラント以外だとブリッジで対応する事ができます。
その場合その抜けた歯の両隣の端を削ってかぶせることで抜けた歯に
ダミーの歯をつくることができます。

しかし歯に手を付けること「歯を削る」ということは、
=天然で作られたものを傷つけて人工物(補綴物)を入れること
=歯を失う過程ということ
になるので、これは出来るだけ少ないほうがよいと言えます。

もし状態が悪い方向に向かっている場合において、
それらを助けてあげて環境を整えることがよいこともありますが、
人工物(補綴物)が入ると再治療になる可能性も高くなりますので、
やはり手を付けない(歯を削らない)というのは、体にとって歯に
とって長い目で見たときに大切なことだと思います。

歯をより多く削らないこと 施術風景

また「その家で起きた火事を両隣の家に広げない」ことと同じく、
失われた歯にインプラントを入れることによって隣の歯に迷惑をかけないようにしておくことで、
他の歯の喪失を食い止めることができることも、あまり知られていないインプラントの大きなメリットの一つです。

●インプラント単体で咬めるようになり他の歯に力の負担を増やさない
奥歯は咬み合わせの高さを保つ柱のような役割をしています。
このことをバーティカルストップ(下記に記載)と言います。
もし奥歯を失ってしまうとその咬み合わせの高さのバランスが崩れてしまいます。
そうなると今度は前歯に咬む力の負担がかかりすぎてしまい、前歯も徐々に失われていくことになります。
それを防ぐためにも、インプラントによって奥歯でしっかり咬めるようにすることで、
前歯や他の歯に負担をかけず守ることにつながるのです。

●咬合崩壊のスピードを遅くできる
状態によっては、咬合崩壊のスピードを遅くできます。歯が失われるとかみ合わせのバランスがくずれ、
歯に加わる力に偏りが生まれ、より残っている歯に負担を大きくかけることにつながります。
それをインプラントによって軽減させることができるので、崩壊のスピードを遅くさせる事ができる可能性を秘めています。

●自分の歯のように噛める感覚が得られる
人工の歯根になるので歯に加わる力が骨にダイレクトに伝わり、しっかり噛めているという感覚が得られやすいです。

●入れ歯のような違和感を感じにくい
入れ歯は取り外しをする道具ですので、異物としての違和感を感じることがありその道具に慣れていく必要があります。
インプラントの場合は取り外すものではないため、異物として感じる可能性が低くなります。

●入れ歯の維持装置として使える
入れ歯が安定しない場合はインプラントにアタッチメントという装置をつけることによって、維持装置として入れ歯をより安定させることができます。

●虫歯にならない
すべて金属でできているので虫歯という歯に起きる問題は考えなくてよいです。

デメリット

・保険適用外となる
・治療期間が長い
・外科治療による痛み、腫れがある
・全身疾患による制限がある
・ネジの緩みなど機械的トラブルが起きる可能性がある
・天然歯よりも歯周病に若干罹患しやすい

インプラント治療が最適とは言えないケース

また、歯を失ったからと言ってどんなケースでも必ずインプラント治療が最適というものではないと考えております。
・歯を失われていたとしても噛むことに支障をきたさない場合
・全身疾患がある場合
・患者様の体力的な理由
・臼歯離開が確保できない場合(奥歯が奥歯同士で常にくっついてしまっている状態) 
…詳しくは下記「アンテリアガイダンス(前歯の横滑り)を考えること」をご覧ください。
・対合歯がない時(咬み合う歯がないのに片方にだけインプラントによる歯を増やす必要はない状態)

4:インプラント治療計画を立てる上での大切なポイント

診査によるリスク分析を行うこと

患者様にご満足いただけるインプラント治療を行うために、
様々な診査(リスク分析)を行い、今どのような状態なのかを把握しています。

リスク分析のチェックポイント

リスク分析のチェックポイント

リスク分析は大きく分けて以下の3つが挙げられます。
・バイオロジカル(生物学的)なリスク分析
・マテリアル、メカニカル(材質的・機械的)なリスク分析
・その他のリスク分析(咬み合あわせ関係など)

リスク分析のチェックポイント ●バイオロジカル(生物学的)なリスク分析
・歯周病や虫歯による感染症が十分にコントロールされているかどうか?
・骨量と骨質はどうか(骨が十分に存在するか。骨が十分に硬いかどうか?)
・スマイルライン(見える歯ぐきの量が多いのか少ないのか?)
・欠損の位置と量(前歯なのか臼歯なのか?)
・フェノタイプ(歯ぐきが厚いのか薄いのか、骨が厚いかやせているのか?)
・歯並びやかみ合わせが良いか、悪いか?
・全身状態は良好か?(糖尿病、高血圧などの全身疾患の状態が良好か?)

●マテリアル、メカニカル(材質的・機械的)なリスク分析
・インプラントの構造上のリスク
・どのような歯の形態になるのか(見た目や清掃性に影響)
・インプラントに被せる補綴物の材質
・・・例えば被せものが硬すぎてもよくありません。これは普通の歯でも考えなければならないことですが、
 インプラントではなおのこと考えなければなりません。

●その他のリスク分析
・歯並び、かみ合わせ(インプラントのみに負担が増えすぎるかみ合わせかどうか?)
・顎関節や骨格によるリスク要因の把握

これらの項目をチェックしたうえで、可能な限りインプラント治療におけるリスクを減らし、
患者様にご満足いただける結果になることを目指しています。

咬み合わせを考えてインプラント治療計画を立てること

歯が失われたことにはそれなりの理由が必ずあります。
そのため、失われた理由をすでに失われている状態から可能な限り推測しなければ、インプラントを埋入しても、将来そのインプラントもまた同じように問題を起こすか、もしくは、その反対側の歯に問題が起きる可能性があります。

理由が虫歯によるものだけであればインプラントは虫歯になりませんので問題ありませんが、歯周病やその他の原因であれば、インプラント治療に進む前にきちんと原因を推測しておくことが大切です。

ですから当院では治療前に総合的な診査診断とそれに基づく治療計画の立案をしております。

例えば、治療計画を立案する上で「宮地の咬合三角」という概念があります。
簡単に言うと、現在の歯がない状態のレベルの把握を行って、口の中の力のバランスや失われている状態がどの様に拡大するのかそのパターンを予測し、失われていくスピードをつかんで治療計画に利用していくという考え方です。

※宮地の咬合三角
縦軸の咬合支持数(噛み合う歯がある数)、横軸に既存歯数をとって、その座標位置で症例の難易度を見るもの。視覚的に健康状態から総義歯までの難易度を三角域で4つの段階に分けて現わすことができる優れた分類方法。

表
第1エリア
咬合欠損エリア
第2エリア
咬合欠陥
第3エリア
咬合崩壊
第4エリア
咬合消失

また「アイヒナーの分類」という歯科界で有名な分類法がありますが、
そのアイヒナーの咬合支持数によって、どのように咬合接触があるかどうかを分類分けしています。
咬合崩壊を防ぐために、4つの咬合支持数を抑えておくことが大切であるという考え方です。

インプラント治療においてもこれらの概念をしっかり捉えておく必要がありますし、歯を失った状態をそのまま放置してしまうと、更に別の歯を失うこととなり、最終的には咬合崩壊を引き起こしてしまう可能性があるからです。

インプラントと矯正のコンビネーションを考えること

インプラントと矯正のコンビネーションを考えること これもインプラントと咬み合わせのコンビネーションのことですが、
噛み合わせを改善するために矯正治療が必要なケースがあります。
ある程度歯が存在しているが、歯並びがガタガタしていて噛み合わせの
バランスが崩れている場合、
健康的に咬むための歯並びを作っていくことになります。
その場合は、インプラント前に矯正を行うのか、インプラントを行ってから
矯正を行うのか、あるいは矯正中にインプラントを行うのか、
ケースバイケースで治療計画を立てていくことも大切です。

バーティカルストップ(咬合支持)を考えること

バーティカルストップ(咬合支持)を考えること 「健康に咬む」ことにおいて、バーティカルストップ、つまり奥歯の
咬み合わせの高さを保つことがとても大切です。歯を失うことでこの
咬み合わせの高さが低くなってしまったり無くなってしまうと、前歯に
負担がかかりすぎて失うことになったり、上下左右前後の噛み合わせの
バランスが崩れ、左右非対称に顔が歪んでしまうこともあります。
顔の噛む筋肉は、頭や肩、首の筋肉とつながっているので、顎だけで無く、
全身のバランスが崩れ、肩こりや腰痛の一因にもなります。
歯を失ってしまうことで、全身の健康を損ねる原因になってしまうことにつながってしまうのです。
バーティカルストップを(咬合支持)を考えて治療計画を立てることが大切です。

アンテリアガイダンス(前歯の横滑り)を考えること

バーティカルストップは奥歯の咬み合わせの高さを保つ役割のことですが、
アンテリアガイダンスというのは、下顎を左右前後に動かした時に
奥歯が離れて、顎がスムーズに動くのをサポートしてくれる役割を担当しています。

この前歯の横滑り(擦りあわせ)具合によって、奥歯が当たらないこと
(干渉しないこと)が力をコントロールする上でキーポイントになります。
奥歯が当たらないこと=臼歯離開と言いますが、この臼歯離開が確保できることによって
使う筋肉量(噛む力)が少なくなるので、奥歯に加わる力も少なくなります。
逆に確保できていないと、奥歯が変な方向から変な量で力が加わってしまう可能性があり、
奥歯を失ってしまうことにもつながってきます。

バーティカルストップ(咬合支持)で特に重要な役割を果たすのが6歳臼歯(第一大臼歯)、
アンテリアガイダンス(前歯の横滑り)で特に重要な役割を果たすのが犬歯になります。
車で言うと前輪と後輪の4輪にあたるもので、これらが噛み合わせにおいて非常に重要な歯となります。
もしこれらの歯が失われてしまうと力のコントロールがしづらくなり、さらに咬合崩壊していくスピードが早くなる可能性があります。
このバーティカルストップとアンテリアガイダンスが確保されていること、
つまり前歯が奥歯を守り、奥歯が前歯を守る相互保護できている状態を
オーガニックオクルージョン(有機的な咬合)と言います。
当院ではそれぞれの歯の噛み合わせが正しく機能するかどうかまで見ながら、
インプラント治療計画を立てています。

少し専門的な話になりましたが、そのような概念や手順をきちんと知っておくことで、意味のあるインプラント治療を行うことができると考えています。
もちろんすべてのインプラント治療に対して必要であるわけではありません。

インプラント以外の治療法

当院では、歯の移植手術も行っております。インプラントは・・・、親知らずが使える!そんな時に出来る治療です。

親知らずや、歯並びによって、日常生活に影響しない天然歯がある場合に、移植手術を適応することができます。
しかし、天然歯を抜歯して、移植しますので根管治療が不可欠です。こちらの治療も、即時に治療が完了するものではなく、安定させるために治療を行っていきます。詳しくは、移植ページをご覧ください。

5:当院のインプラント治療とともに行える5つの選択肢

その1. 安全で確実な治療を実現する ガイデッドサージェリーシステム

ガイデッドサージェリーとは、3Dシミュレーションソフト(バーチャル手術)を用いて計画を立て、
計画どおりに正確な位置にインプラントを埋入する手術を行うための画期的なサポートシステムです。

インプラントのかぶせ物を当院のようにスクリュー固定式(ネジで固定)で行う場合には、
最初に十分に精度の高い治療計画が求められます。

ガイデッドサージェリーを採用 そこで当院ではガイデッドサージェリーを採用することで、
最適な治療計画の立案やインプラントの埋入位置や埋入の深さにおける精度を高めています。
これにより神経を傷つけたりするリスクを回避できるなど、
安全で確実な治療が実現できる環境を整えています。


ガイデッドサージェリーを行うメリットが高い部位や状況として、 ・抜歯した後にすぐに埋入したい場合
・左下の小臼歯部位を埋入したい場合
・上あごで骨を少し増やさないといけない場合
・前歯の場合(審美的な欲求が高い部位)

が挙げられます。
※ガイデッドサージェリーはオプションとなります。

その2. 手術への不安を和らげる 静脈内鎮静法

インプラント治療などの外科的な治療では不安をお持ちになる方もいらっしゃいますので、
当院では静脈内鎮静法を行っています。
睡眠導入薬を用いることによって、より不安のない状態で長い手術の間不快なく施術を受けることができます。
痛みや緊張感がなく、精神的・体力的にもリラックスして治療が受けられる画期的な治療法です。

その3. 全身の状態を見るための血液検査

全身の状態を見るための血液検査 検査項目は全部で31項目です。
・糖尿病
・肝機能、腎機能
・貧血
・感染症
・その他
など安全にインプラント治療を行うために検査しています。

全身疾患がある場合、インプラント治療を行う際にそれなりのリスクとなる可能性があるため十分な検査を受けて、状態が改善してからインプラント治療を行っています。

その4. 信頼できる インプラントの使用

信頼できる インプラントの使用 インプラントのモノ自体が信頼できるものかどうかは大切です。
更に言えば、インプラントの骨に直接埋め込むフィクスチャー部分が
「いかに骨と強固に結合するか」の性能が重要なのですが、
これはフィクスチャー自体の表面の状態(ザラつき具合)が左右しているからです。

当院が使用しているインプラントは、サンドブラストによって粗く表面処理(マクロなザラつき)されており、
また酸エッチングによって等方性の粗面を作っています(ミクロなザラつき)。
このマクロなザラつきとミクロなザラつきのバランスによって、インプラントと骨の強固な結合を実現しています。

その5. 被せものの固定方式

被せものの固定方式 一般的にインプラントの上部構造には、「スクリュー固定方式(ネジで固定)」
と「セメント合着方式(接着剤で固定)」の2種類があります。
当院では主にインプラントの上部構造をネジで固定する「スクリュー固定方式」
で行っております。なぜなら何か起きたときに取り外しができ対応しやすい
ことが最大の利点であると考えているからです。

最後に、インプラントについてよく理解をしている技工士さんとしっかり連携を取って、
精密な被せものを作ってもらうこともとても大切です。

6:最後に

今後、インプラント治療はデジタルとの相性が良い治療なので、患者様にとって益々治療の負担が少なくなっていくと思っています。それと同時にインプラントを行う上で骨の重要性が益々高まっていくと思われます。

最後に 当院にとってインプラント治療とは、
・歯を守るため
・食事をするため
・発音するため
・自然に笑えるため
・見た目のため

そしてこれらを維持していくための最適な治療法だと考えております。

当院ではインプラント治療を通じて、いつまでもたくさん笑い、話せて、美味しく食事ができ、健康的な生活を送っていただくためのサポートをお約束いたします。

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