院長ブログ

バーティカルストップの大切さについて

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

 

こんにちは、等々力・深沢・中町にあるソフィア歯科医院の矢島です。

 

今回はバーティカルストップ(咬合支持)の大切さについてお話いたします。

専門用語なので正直、難しく感じますが、そんなことありません。

簡単に言ってしまえば奥歯のかみ合わせの高さのことです。(赤い矢印を参照)

 

この高さは『健康に噛む』ということにおいて非常に大切なポイントなのです。

 

人間には親知らずを含めて32本の歯があります。

もしあなたが虫歯や歯周病、あるいは不慮の事故などで歯を失った場合、

失ってしまった部分はどうしますか?

多くの方はブリッジや入れ歯、インプラント、あるいは歯の移植などといった方法で失った部分を補おうと思うはずです。

ただやはり、お金もかかるし、歯医者に何度も通うのも大変だし、そのままでいいんじゃないかな・・・と思ってしまうかもしれません。

 

歯を失ってから数ヶ月程度であれば、そのままでも影響は少ないかもしれません、ただそれを何年と放置しておくと、あなたの人生に大きな悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。

 

歯というのは前歯から奥歯まで全て違う形をしています。

偶然そうなったのでは無く、指のように各々大事な役割を担って進化の結果、今の形になったのです。そのため一つとして無くてもいい歯というのは存在しません。

 

奥歯はまっすぐ噛んだ時にガチッと噛み合い、物をすりつぶしたり噛み合わせの高さを保つためにあります。

これをバーティカルストップと呼びます。

逆に前歯は下顎を左右前後に動かした時に奥歯が離れて、顎をバランスよく動かせるようにする役割を担当しています。

これはアンテリアガイダンスと呼びます。

 

ではもし、あなたが奥歯を失う、それも複数本失ったら、口の中はどうなってしまうのでしょうか?

奥歯は前述の通り、噛み合わせの高さを保つ柱のような役割をしています。

(特に6歳臼歯は大黒柱のような存在です)

 

当然奥歯がなければ前歯で噛むしかないので、これがなくなると前歯だけでは支えることができず、

徐々に前歯が出っ歯のように倒れてきてしまいます。

そして噛み合わせが低くなると、下顎の関節が、上顎に食い込むようになり、顎関節が潰されることにより、顎関節症になってしまうこともあります。

 

さらに、歯が失われるとそこに向かって歯が倒れてきてしまうので、

左右の噛み合わせのバランスが崩れ、

左右非対称に顔が歪んでしまうこともあります。

顔の噛む筋肉は、頭や肩。首の筋肉とつながっているので、顎だけで無く、

全身のバランスが崩れ、肩こりや腰痛の一因にもなります。

 

歯を失っただけで、体全体の健康を損ねる原因になってしまうなんて想像できたでしょうか?

考えてみてください、手と足の指は合わせて20本、一本でも失ったら生活に大きく影響する大事件ですよね?

口の中の歯は32本しかないのです。口の中でよく見えませんが、一本でも失ったら大問題な、大事な臓器の一つなのです。

もし歯を失ったら適切な処置が必要ですし、第一に、歯を失わないために日々のケアが肝要だということを、是非知っていただけると幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

矯正治療

ページトップへ