診査・診断
最適な治療計画の立案のために、診査・診断に時間をかけています。
できる限りの情報を取得した上で、患者さんに負担のない治療方法を提案できるようにしています。
1.初期検査
問診
現在の痛みの具合や日常生活を送る上で不便に感じていること、そして生活習慣や食習慣などをお伺いいたします。また、治療法にご希望がある場合はそのことについてもお伺いいたします。
口腔内写真
お口の中の写真を撮影します。撮影した写真は患者さんもご覧いただけますので、治療前の状態が客観的に分かります。治療後の写真と比べることで、どのような治療を施したかが分かりやすくなります。
デジタルレントゲン撮影
歯やその周囲、また歯の全体像の撮影を行います。パノラマレントゲンで歯の全体像を撮影し、全顎撮影14枚法によるレントゲン検査で診断の精度を高めています。
歯周精密検査
歯周病検査、1歯6点法という検査をしていきます。6点だけを1点づつ検査する方法もありますが、それでは1か所だけ深くなっている歯周ポケットを検知できないため、当院では歯周ポケットを見逃さないために、歯の側面をなぞりながら検査をしていきます。
噛み合わせ検査
現在の噛み合わせの状態をチェックします。最終的に、正しい噛み合わせになるように調整することが、治療においての目標の1つです。
2.精密検査(ご相談後)
CT
歯科用CTやデジタルレントゲンを撮影し、肉眼では見えない部分を確認します。歯科用CTでは、口腔内の骨や神経の状態が3次元的に分かるので、より精密な診断のために役立ちます。
セファロ分析
セファロとは、側方頭部X線規格写真のことです。骨格レベルで、なぜ噛み合わせが悪いのかを分析し、治療計画の立案に役立てています。よく矯正歯科治療で使われますが、矯正治療を行う行わないに限らず、噛み合わせを正しくする上で非常に重要な検査です。
顎機能検査
顎関節、噛み合せの診断に、ウィーン大学名誉教授のProf.R.Slavicekの理論に基づいて開発された、顎機能咬合診断診療プログラムを使用しております。 下顎の運動測定を行い、得られたデータを基に患者さん毎に違う骨格形態を分析し、咬合器を設定し補綴物を作成し、顎機能咬合を良い状態にするための検査です。
細菌検査
虫歯や歯周病の原因となる細菌がないかどうかを確認します。遺伝子レベルで菌の特定が可能になるので、歯周病の原因菌を特定することができ、原因を把握し再発防止に繋げていきます。
カリエスリスク検査
虫歯ができやすいかできにくいかをチェックする検査です。この検査を行うことにより、数値を低くするための対策を立てることもできますので、リスクが高いからと言って悲観することはありません。
口臭検査
口臭検査では、従来の測定機器では8分ほどかかっておりましたが、当院の使用する測定器は4分で、呼気を3要素ガス(硫化水素、メチルメルカブタン、ジメチルサルファイド)に分離して測定します。その測定により、口腔内の虫歯や歯周病などが原因なのかを予測します。歯科治療をしても口臭がする場合は、医科の受診をオススメする場合もあります。
患者さんの症状により、これらの検査を取捨選択して取り入れております。
当院では、保険治療・自費治療に関わらず、すべての患者さんに対して検査を取り入れておりますので、どうぞご安心ください。
但し、より詳しく検査する精密検査は、自費治療となります。
3.病態分析
顎・顔面、歯列・咬合・歯牙・歯周の6つの単位に分類し、各々を分析します。
また得られた資料(口腔内情報)より問題点をリストアップし、適格な診断をしていきます。
診査・診断後の治療の流れ
当院では、病態分析し細菌感染、及び咬合の状態を把握し、時間経過とのかかわりで総合的に評価し、治療計画を行います。
当院の治療は、「虫歯の治療」「歯周病の治療」と、主訴となる症状だけを治療するのではなく、将来のことを見据えたトータル治療を心掛けております。
虫歯で来られた方に歯茎の治療をすることや、歯周病で来られた方に矯正治療を薦めることもあります。
保険診療・自費診療に関しては、患者さんの希望も尊重しています。それぞれのメリット・デメリットをご説明しております。現在では技術も進歩し、保険内でも質の良い治療を提供できますので、ご予算にご希望がある場合は、遠慮なくお申し付けください。
応急処置First Aid
痛みがひどい⽅や詰め物・被せ物がとれてしまってすぐに処置が必要な場合、応急処置を⾏います。
診査・診断・治療計画
すべてはここから。
最適な治療計画の立案のために、時間をかけて行います。