これは危険。いますぐ矯正すべき下あごの状態。
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こんにちは、等々力・深沢・中町にあるソフィア歯科医院の矢島です。
今回はこんな状態だったら、危険。いますぐに治したほうが良い、お口の状態についてお話いたします。
口の中の問題というとほとんど構造と機能の問題になります。
構造的に問題があれば、機能的にも問題が生じます。その逆もしかりです。
構造がしっかりしていれば機能的な問題は自ずと良くなっていくことが多いです。
今回のテーマでいう構造とは、『下アゴ』についてです。
危険な状態で今すぐチェックが必要な下アゴの状態は、
『小さい下アゴ』です。
以前に比べ歯列矯正への関心が増えてきたように感じます。
そして今の流行としては特に小児期におけるマウスピース矯正とインプラント矯正だそうです。
(多くの論文が提出されるようになっているからです。)
それはいままでのいわゆる虫歯治療からさらにレベルアップした健康へのアプローチが変わってきたからではないかと思っています。
シュガーコントロールから機能のコントロールにシフトしつつあるのでしょう。
その中で今すぐ矯正を考えたほうが良い状態についてまとめてみました。
前述したように顎の小さい状態です。
なぜでしょうか?
それは生きる上で大切な、呼吸すること、栄養を取ることに影響を受けかねないからです。
顎が小さいと、
1,空気の通り道が狭くなります
2,噛む効率が悪くなります
3,頭痛の原因となりえます
1,空気の通り道が狭くなる
空気の通り道である『気道』が顎が小さいと狭まることがあります。
すると空気を十分に吸い込むことができず、十分に睡眠中に酸素が脳に供給されないということが起こります。
いくら寝ても十分に寝た気にならない。
免疫力も下がりますので風邪も引きやすくなります。
口呼吸となって口唇がいつも乾燥している状態が続きます。
鼻呼吸ができないので嚥下も不自由です。
発音も苦手になります。例えば『た』を『パ』と発音してしまうことがあります。
集中力の低下、ストレスの増加。
子供の場合は発達障害となり言語能力や身体能力の低下、コミュニケーション障害を起こす可能性が指摘されています。
あげたらきりがないほど、やはり息をすることはものすごい大切です。
2,噛む効率が悪くなります
歯が重なり合って、歯並びが悪いと、しっかり噛めません。
しっかり噛めないというのは食べ物を小さくきざむまで時間がかかるということです。
筋肉活動も無駄に多くなるので、疲れてそのまま飲み込むことになるので消化も悪くなります。
顎の骨密度も低下するという報告もあります。
歯が重なり合っていると歯磨きも難しくなります。そして虫歯になりやすくなります。
3,頭痛の原因となりえます
頭痛の原因となるのは、人間は直立歩行をするようになり顎関節の後方へのサポートが不安定になったと言われいています。
つまり後方に下がってしまうリスクが増えたということです。
後方に下がると顎関節が頭蓋骨に圧を継続的に与える原因となり、その圧が頭痛を引き起こすことにつながっています。
漫画のキャラクターのようにアゴが小さいとかわいい、となるかもしれませんが、
息ができない、よく食べれないとなっては元も子もありません。
生活環境がより楽に快適にになってきたかもしれませんが、
実はその環境の変化があらたな病気を発症させているということがわかってきています。
ライフスタイルを変えることは簡単ではありません。
栄養のかたよりなく、やわらかいものだけでなく、しっかり噛んで、正しい姿勢で生活をする。
今も昔もより健康で豊かな生活を送れるようになるというのがはずせないテーマです。
一昔前までは病気をいかに治すのかが大きなテーマとなっていましたが、ある程度、答えが出てきた様に感じます。
そのためこれからはそもそも病気ならないという一歩、未来をコントロールする『予防』という段階に進んできています。
知らないということで病気になってしまわないように、
『バランス良く生活する』、『お行儀よく生活する』というのがこれからの時代、大切になってくるではないでしょうか?
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
“当院では”歯を守る”重要性を含めて、歯周病治療、根管治療、矯正治療、インプラント治療、被せもの治療と総合的に診査・治療を行っています。
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