院長ブログ

インプラント前の大切な検査!

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こんにちは、等々力・深沢・中町にあるソフィア歯科医院の矢島です。

先月、当院においてインプラント治療や外科治療を行う患者様へスタンダードに行っている『血液検査』について院内全体で勉強を行いました。

その内容の一部を少し専門的かもしれませんがまとめてみました。

当院では多くの検査を事前に行っておりますがそれは地図なき行動は無謀と考えているからです。

 

血液検査

血液検査を実施し、結果を確認することで治療をするうえでの問題点を探ることが出来ます。

これは検査における最重要ポイントです。治療計画をたてるうえでまず問題点の把握がいつも第一ステップです。

また、詳細な全身状態を把握することで手術中や手術後に起こるトラブルを予測することが出来るので、リスクに備えることが出来ます。

 

ひとつの検査項目を組み合わせて患者様の病態を把握する検査を「ルーチン検査」といいます。

検査の目的は「確定検査」と「病原検査」に分かれます。

確定検査は診断を確定するものでありますが、病原検査は患者さんの病態を把握する検査です。

 

ルーチン検査では、患者さんが改善しているか、細菌感染があるかなど、全身状態から各臓器障害まで詳細に検討できます。

実際に行っている検査項目の一部として、

 

・抹消血液

抹消血液(通常の血液の事で8種類に分けられます)のなかの、

白血球数、赤血球数、血色素量、ヘマクリット値、血小板数、赤血球恒数(MCV,MCH,MCHC)の項目です。

数値によって感染症、貧血、出血傾向(どのくらい出血しやすいか)などの有無を調べることが出来ます。

止血のしやすさについてもPTという項目があり、怪我をして出血をしたときに血液が更に漏れ出さないよう血液が固まる作用です。

術後の腫れにも影響してきます。

 

・肝臓

次に、肝臓の状態としてAST、ALT、γ-GTP、ALPなど項目としてあります。

ASTはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼという酵素で酵素を含む細胞に傷害があると血中に放出されます。

ALTはアラニンアミノトランスフェラーゼという酵素で肝臓にもっとも多く存在します。

肝細胞傷害を評価する場合はまずALTの数値から肝細胞傷害があるかを考えて、さらにASTの数値を合わせて考えることで肝臓の病態をより詳細に理解できます。

ɤーGt・・ガンマ・グルタミール・トランスペプチターゼという酵素で腎臓や肝臓に多く含まれます。

アルコールに敏感に反応するためアルコール性の肝機能障害の判定に重要視されています。

ALPはアルカリホスファターゼという酵素で同様に肝臓の状態や胆道の状態をチェックします。

 

・血糖

続いて血中の糖分の値についてです。

グルコースの検査項目は血糖値の検査です。HbA1Cとともに検査します。ヘモグロビンとブドウ糖が結合したもので、血糖値が高くなると増加します。

糖尿病の有無の確認します。術後の治癒に影響するので重要視しています。

 

・貧血

血清鉄とともに貧血の病態把握も確認します。。

 

・感染症

その他病原菌に対する抗体を測定することで感染症(梅毒やB型肝炎やC型肝炎)にかかったかどうか、かかっているかどうか調べます。

HBS抗原、HBS抗体やHCV抗体などの検査項目があります。

 

・リスク管理

インプラント治療やその他の観血処置を行う前に、血液検査を行うことによって

1,手術時や手術後に血が止まりにくいということはないか、

2,術後の創傷部の治癒が遅くなる可能性がないか、

3,そもそも外科的な処置を受けるだけの体調であるかなど、

これから治療をする上での問題点を把握することができ状態次第によっては改善してからすすめることができ、安心、安全につながるのではないかと考えています。

 

今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

“当院では”歯を守る”重要性を含めて、歯周病治療、根管治療、矯正治療、インプラント治療、被せもの治療と総合的に診査・治療を行っています。

ご興味いただけた方は、ぜひ、下記のインプラント治療ページをご覧ください。

インプラント・移植

 

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